"きみみたいに生きたくて死ぬことを、馬鹿だとは言わないで。
愛情とは深い井戸の中におちていった光 ぼくはそこまでもぐったこともない、太陽の下で光に飢えることなどなく、夜を避けるように眠る。好きさ、きみのことをぼくはいつか忘れる。なにもかもが通り過ぎていくなかで、感情が錆びて砂になる、永遠にかわらないものに、なるのはさみしさだけだった。ぼくの命の尊さを、知れば知るほど、きみの、価値は軽く空に飛んで。
   
「風船の詩」最果タヒ
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"やさしいきみは、ぼくのこと、軽蔑してるから、やさしいんだろうか。
細い針がぼくの心臓から、足に向かって流れている。言葉がえらばれないまま、落ちていく、きみの耳に届かないまま。さようならより先に、ひどいことができたらいいな。きみに、愛されたいと思われたかった、無理なら、傷つけたいと思われたかった、どっちも同じ感情だと、きみが言って、ぼくにやさしい。ぼくは、ぼく以外にぼくを傷つける誰かが、ほしいだけだ。
   
「剣山の詩」最果タヒ
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"ももいろの頬が、やさしい太陽みたいに咲いて、僕が君を好きであることを、君は無意味だと言いたげに笑って生きる。ここから僕がいなくなっても君は別に変わらず生きる。君が女の子だっていう事実が、君のいちばんいいところ。僕はもう性欲ぐらいしか、君に愛情を欲してもらう、方法がわからないのです。せめて、今年の冬は寒いといいな。
  
「チークの詩」最果タヒ
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"夢に見た場所が、死後の場所だったとして、ぼくは誰とも会わなかった。だれも、ぼくに会いにきやしなかった。人がしんで、呪いや、愛情がうずまく、そのひとがいなくなっても、感情だけが風を作り、今年の夏も台風が来たね。愛しているというより、きみを神様だとおもったほうが楽だったんだ。ぼくのことをぼくがだれより、軽蔑したかった。
   
「サンライズ出雲の詩」最果タヒ
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"空と海がまざるはざまに飛び込んで、君でも僕でもない存在になりたかった。生きていること、死ぬこと、それよりもずっと深く君に刻み込まれたかった。僕らは海から生まれたんだって、嘘だね。恋についてかたるあいだ、僕は君よりもっと、直接的な、性欲や物欲について語っているような気がする。浜辺を歩きたい、夕日にとぎすまされた、僕の存在が、消えそうにみえたとしても、君は、少しも悲しまない。おだやかな風だね、という言葉を僕は最後に聞きたかった。
   
「ビーチサンダルの詩」最果タヒ
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