最果タヒ「児童小説の詩」 2
詩集「死んでしまう系のぼくらに」発売中です。
"秋の海は、つれさられた太陽が、沈んだみたいに遠くだけまだ夏の色をしている。終わったあとの夏休みが、君と僕の隙間に、妥協と執着を埋めていた。言葉がおちていくよりはやく、降った雨のこと。やさしいふりして傷つけたいね。青春の記憶は、ほとんど悪夢なんだって聞いた。好かれないなら嫌われないと、きっと忘れてさられてしまう国。生きる方法、生き抜く方法、誰も知らないけれど、誰もがかんたんに誰かを殺したがっている。
   
「ピアスの詩」最果タヒ
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詩集「死んでしまう系のぼくらに」発売中です。

"きみが見ている日差しが夕日であろうが朝日であろうが、それがきみのためだけに注がれているものだと信じていいよって、言えるひとになりたかった。自分がただの人間だって思い知らなくちゃいけないなんて、誰が決めたの。宇宙になったつもりで、すべてを信じて、私のこと好きでも嫌いでもない、埃を見る目で見てくれてよかった。きみに優しくない人を、きみが無視する。それだけで春がきたらいいのにね。
    
「プリズムの詩」最果タヒ
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新詩集発売中です。

最果タヒ「通学路の詩」 2
新詩集発売中です。
"ぼくがきみを好きだということが、なにひとつきみの誇りに結びつかない
それがぼくを純粋なままにしてくれたいいのに
夕暮れ、眠りたくなる
きみがなにをして、深夜遊んでいるかなんて知らない
このまま定規でひく線のように寿命がつきていくことだけが
さみしいんだ、どんな悲劇も喜劇もぼくにはくだらない
    
「映画館の詩」最果タヒ
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詩集発売中です

"ぼくの孤独に、孤独は似合わない 笑って生きること
輝いて生きること ぼくの瞳に落ちたひばりの影
好きだといえる限りぼくは、生きているよ
静かな場所で、だれかの心臓の音がきこえていたら、きっとそこはいいところ
本当はさみしい その言葉がただの鳴き声になる鳥に 生まれたかったな
秋です
   
「長袖の詩」最果タヒ
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最果タヒ「アルバムの詩」
詩集発売中です
"同級生がスカートをゆらして、舟みたい。朝が来るよ、ずっと遠くの山の斜面にひかりがすべって、谷間の町が白く消える。生き返れるならそれは、生きるより幸福だって、町だけが知っている。軽蔑したら少し、なかよくなれた気がするね。死ぬよりもっとたいせつな、きみが私よりかわいいという問題。嫌って、青春は輝いて、いいねって、大人だけが言う。
    
「通学路の詩」最果タヒ
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詩集発売中です。

"図書室にいた人が、全て消えてしまった夏。
夕暮れ、私の肌を私の影が隠して、読んでいた物語の世界が消えていく
登場人物が死んでいく、白い光が布みたいに、きみのことを消し飛ばす。
私がきみと入ったプールのこと、きみの悩みごと、私の恋の養分に、なっていなければいいのに。
今日は、きみと同じぐらい、物語にときめいた。そのこと、誰にもばれないように、紙をめくる。まぶたの中で、きみだけを見るなんて難しい。
    
「児童小説の詩」最果タヒ
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いま新詩集発売中です!

最果タヒ「上履きの詩」 2
新しい詩集がでてます。